次の文は、「児童福祉法」及び「児童福祉施設の設備及び運営|保育士問題集

保育士

Q 58 : 
次の文は、「児童福祉法」及び「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)についての記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
1
「児童福祉法」には、保育所は、保護者に対してのみ保育に関し情報の提供を行うことに努めることが定められている。
2
「児童福祉法」には、保育所の保育士は、乳児、幼児等の保育に関する相談に応じたり助言を行うために必要な知識及び技能の修得、維持及び向上に努めなければならないとされている。
3
「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」では、保育所における保育時間は、1日につき11時間を原則としているが、保護者の労働時間や家庭の状況等を考慮して、都道府県が定めることとなっている。
4
「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」には、保育所の設備の基準が記されており、2歳以上の幼児を入所させる保育所には、職員室、保育室、遊戯室、保健室、屋外遊戯室、給食施設、職員休憩室、便所を設けなければならないことが規定されている。
5
「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」には、保育所には、保育士、看護師、嘱託医及び調理員を置かなければならないと定められている。
解説

1 - × 保護者に対してのみ、という記述は間違いである。児童福祉法第48条の3には、「保育所は、当該保育所が主として利用される地域の住民に対してその行う保育に関し情報の提供を行い、並びにその行う保育に支障がない限りにおいて、乳児、幼児等の保育に関する相談に応じ、及び助言を行うよう努めなければならない」とある。

2 - ◯ 適切な記述である。

3 - × 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第34条によると、保育所における保育時間は11時間ではなく8時間を原則としている。また、保護者の労働時間その他家庭の状況等を考慮して定めるのは、都道府県ではなく、保育所の長である。

4 - × 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第32条第5号では、「満二歳以上の幼児を入所させる保育所には、保育士室又は遊戯室、屋外遊戯室(保育所の付近にある屋外遊技場に代わるべき場所を含む。)、調理室及び便所を設けること」と規定されています。職員室、保健室、職員休憩室については特に規定はない。

5 - × 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第33条では、「保育所には、保育士、嘱託医及び調理員を置かなければならない。ただし、調理業務の全部を委託する施設にあっては、調理員を置かないことができる」とある。看護師については、特に規定されていない。