次の文は、諸外国における子どもや保育の思想についての記述|保育士問題集

保育士

Q 23 : 
次の文は、諸外国における子どもや保育の思想についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。Aルソー(Rousseau,J.-J.)は、『幼児教育書簡』『リーンハルトとゲルトルート』に自らの教育方法を著している。Bオーベルラン(Oberlin,J.F.)は、独仏国境の山間部の村に牧師として赴任し、村人を貧困と道徳的荒廃から救済する事業を興した。Cモンテッソーリ(Montessori,M.)は、一連の体系的教具を自ら開発し、これらを含んだ環境を整えることが、保育者の重要な役割であるとした。Dロック(Locke,J.)は、子どもは白紙の状態で生まれるとし、そのため教育が与える影響が大きいと主張した。Eエレン・ケイ(Key,E.)は、『児童の世紀』を著し、子どもの自己決定力の育成、体罰の拒否、子ども固有の権利などを訴えて注目を浴びた。
1
A:○ B:○ C:× D:○ E:×
2
A:○ B:× C:○ D:× E:○
3
A:○ B:× C:× D:× E:○
4
A:× B:○ C:○ D:○ E:○
5
A:× B:× C:○ D:○ E:×
解説

A - × 『幼児教育書簡』『リーンハルトとゲルトルート』はルソーの影響を受けたペスタロッチ(1746~1827 スイス)の著書である。

B - ◯ オーベルランはフランスの牧師で、世界最初の近代保護施設「幼児保護所」を設立した。

C - ◯ モンテッソーリは、イタリア初の女医で、ローマのスラム街に「子どもの家」を設立。モンテッソーリ教具を開発した。

D - ◯ ロックは、子どもは白紙のような状態で生まれ、外からの力によって、いかようにも形成されるという白紙説を唱えた。ルソーは『エミール』自然教育、消極的教育、児童中心主義であり、ルソーとロックは対比で覚えるとよい。

E - ◯ エレン・ケイは、ルソーの影響を受け、『児童の世紀』を著し、世界的な注目を集め、教育における児童中心主義運動の1つの発端をつくった。