次の保育所での5歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に|保育士問題集

保育士

Q 11 : 
次の保育所での5歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】9月に入り、保育士は子ども達に向けて運動会の種目にリレーを提案した。話し合いの結果、8人ずつ3チームに分かれて行うことになった。リレーの練習が始まって数日が経過すると、「同じチームばっかり勝っている」「速い人ばっかり集めている」と子どもたちに不満が出てきた。【設問】「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」に示される発達過程や第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいた保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A運動会まで日にちがないので、保育士がクラス全員のタイムを計って、3チームが均等になるように再編成する。B「同じチームばっかり勝っている」「速い人ばっかり集めている」ことについてクラスで話し合う。C運動会は、勝つことばかりがいいのではないと、子どもたちに話す。D負けてばかりいるチームに速く走れるよう練習することや走り方を伝えて、「頑張れ」と言う。E子どもたちで解決できるようにと考え、もう少し様子を見ることにする。
1
A:○ B:○ C:× D:× E:○
2
A:○ B:× C:○ D:○ E:×
3
A:○ B:× C:× D:○ E:○
4
A:× B:○ C:× D:× E:○
5
A:× B:× C:○ D:○ E:×
解説

A - × 「保育所保育指針」第3章2「保育の実施上の配慮事項」に「子どもが自ら周囲に働きかけ、試行錯誤しつつ自分の力で行う活動を見守りながら、適切に援助すること」とあり、Aの記述内容は、保育士が一方的に問題を解決しようとしているため適切な対応とはいえない。

B - ◯ 同指針には「子どもの心身の発達及び活動の実態などの個人差を踏まえるとともに、1人1人の子どもの気持ちを受け止め、援助すること」とある。子どもの気持ちを受け止めクラス全体で話あうことは適切な対応である。

C - × 選択肢の対応は、子どもの気持ちを十分に受け止めているとはいえないため不適切である。

D - × Bの解説にあるように「子どもの心身の発達及び活動の実態などの個人差」を踏まえておらず、適切な対応といえない。

E - ◯ 試行錯誤しつつ自分の力で行う活動を見守ることができているため、適切な対応である。