次の事例を読んで、問題120について答えなさい。 〔事例|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 120 : 
次の事例を読んで、問題120について答えなさい。\n〔事例〕\nHさん(26歳、女性)は、腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)で両下肢麻痺(りょうかしまひ)の障害があり、車いすを使用してADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は自立している。銀行で働きながら一人暮らしをして、休日は、友人とスキューバダイビングを楽しんでいた。Hさんは、こだわりや責任感が強く真面目で、悩みごとを打ち明けられない性格であった。ある日、友人が表情の暗いHさんを心配して話を聞いてみると、「食事が喉を通らず、頭痛や思考力低下があり、寝つきは良いが、すぐに目が覚めて眠れず、仕事上のミスが続き仕事に行けない日がある」と話した。友人の勧めで専門医を受診した結果、Hさんはうつ病(depression)と診断された。その後、治療を受けながら仕事を続けていたが、激しい動悸(どうき)、息苦しさ、めまいを伴うパニック発作が繰り返し起こり、仕事を休職して治療に専念することにした。Hさんの睡眠障害として、正しいものを1つ選びなさい。
1
レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome)
2
概日リズム睡眠障害(circadian rhythm sleep disorder)
3
レム睡眠行動障害(REM sleep behavior disorder)
4
環境因性睡眠障害
5
中途覚醒
解説

1 - × レストレスレッグス症候群は、睡眠中、下肢がムズムズして寝付くことができなくなるもの。

2 - × 概日リズム睡眠障害とは、体内時計が狂い、睡眠と覚醒のリズムが壊れてしまう障害である。

3 - × レム睡眠行動障害は、レム睡眠時に、夢の中の行動が、寝言や行動として現れること。

4 - × 環境因性睡眠障害は、騒音や暑さ、寒さにより睡眠が妨げられること。

5 - ○ 中途覚醒は、睡眠中に何度も目が覚め、一度起きるとその後なかなか寝付けなくなる。Hさんの「寝付きは良いが、すぐに目が覚めて眠れず」という話に当てはまる。