Eさん(88歳,女性)は,一人暮らしで親族はいない。収入|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 15 : 
Eさん(88歳,女性)は,一人暮らしで親族はいない。収入は年金と所有するアパートの家賃である。介護保険の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。最近,認知症(dementia)が進んで,家賃の管理ができなくなった。家賃の管理に関する訪問介護事業所の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1
アパートの管理を不動産屋に委託するように,Eさんに助言する。
2
日常生活自立支援事業の活用を,Eさんに助言する。
3
訪問介護事業所が家賃の集金等を行う。
4
成年後見制度の活用を,担当の介護支援専門員(ケアマネジャー)に提案する。
5
隣の人に見守りを依頼する。
解説

日常生活自立支援事業は、日常生活での金銭管理、必要な事務手続き、通帳や証書などの保管をするものであり、家賃の管理など財産管理は対象外である。そのため、成年後見制度の利用をすすめるのが適切である。成年後見制度は、痴呆症や知的障害、精神障害などで判断能力が不十分になった人の社会生活を支援する人を家庭裁判所で定めて、本人に代わって、財産管理や必要な契約を結んだりすることで本人を保護・援助する制度である。