〔事 例〕Mさん(71 歳,女性)は,仕事を持つ息子と二|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 116 : 
〔事 例〕Mさん(71 歳,女性)は,仕事を持つ息子と二人で生活している。最近,鍋を焦がすことがあったり,買物をして家に帰れなくなったりすることがあった。心配した息子が受診させたところ,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。要介護認定で要介護1 となり,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。Mさんは,訪問介護員(ホームヘルパー)と息子以外の人との接触はなく,テレビの前で過ごしていることが多い。心配した息子は,通所介護(デイサービス)を勧めたが,一人で通うことが不安で,利用を拒んでいた。このままだと認知症(dementia)が悪化するのではないかと息子の不安が大きくなっていた。Mさんは,訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒に調理していたが,最近,途中で動作が止まってしまうことがあった。調理の途中で,動作が止まってしまうMさんへの支援として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
1
本人が調理動作を行うまで待つ。
2
本人に代わって調理を行う。
3
ジェスチャーを使って調理動作のヒントを出す。
4
調理動作が楽にできる自助具を用意する。
5
調理動作の手順書を渡して覚えてもらう。
解説

1 - × 本人の不安をあおることになり兼ねない。

2 - × 本人と共に行う方法を考える。

3 - ○ 言葉より動作の方がヒントになりやすいことがある。

4 - × 身体機能に病変の影響は無いので、自助具は適切ではない。

5 - × 手順自体を忘れてしまう。