〔事 例〕Lさん(45 歳,男性)は 30 歳の頃ころ,|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 118 : 
〔事 例〕Lさん(45 歳,男性)は 30 歳の頃ころ,統合失調症(schizophrenia)と診断された。両親と弟がいるが,関係が悪く,現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる。精神状態が悪くなると,誰だれかが襲ってくると思い込み,部屋から一歩も出ることができなくなる。その結果,部屋の中はゴミがいっぱいで,Lさんが寝る場所以外はゴミで埋められていた。心配した母親は相談支援専門員に状況を話した。相談支援専門員が,Lさんに障害支援区分の認定を受けてもらったところ,区分 3 と判定された。A訪問介護員が派遣されることになった。LさんはA訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが,家事の支援は受け入れなかった。A訪問介護員は粘り強くLさんの話を聞き,「Lさんのいる場所と私がいる場所ぐらいは作りたい」と伝えた。その結果,Lさんと一緒にゴミを少し片づけることができた。A訪問介護員は,Lさんの定期的な通院にも付き添うことができるようになった。Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。精神状態が悪くなったときのLさんの症状として,正しいものを 1 つ選びなさい。
1
幻覚
2
妄想
3
せん妄(delirium)
4
思考途絶
5
感情鈍麻
解説

妄想とは、現実にはないことを強く確信することである。「誰かが襲ってくる」などと事実と異なることを、事実であると確信しており、Lさんの精神状態が悪くなったときの症状として正しい。