〔事 例〕Jさん(80 歳,女性)は 3 年前にレビー小|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 114 : 
〔事 例〕Jさん(80 歳,女性)は 3 年前にレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断され,要介護 3 と認定された。次第に徘はいかい徊することが多くなって,夫(88 歳)が介護することは難しくなり,現在は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用している。Jさんは,「先生が怖い顔をしてあっちから歩いてくる」など,実際にはないことを口にしていた。Jさんはグループホームから出て行き,Vコンビニエンスストアで発見されたことが 1 回ある。家族の了解を得て,GPS追跡機をJさんの身に着けてもらうことにした。また,地域のネットワークを活用して,Jさんが発見されたVコンビニエンスストアの店員,地域の民生委員,自治会,老人クラブなどに呼びかけ,一人で歩いているJさんを見かけたときは,グループホームに連絡を入れてもらうようにした。一方で,介護福祉職は,Jさんが外出したいときには,付き添って外出していた。JさんはW橋近くで無事に発見された。グループホームの職員は今後のJさんへの対応について話合いを行った。介護福祉職のJさんへの対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
1
Jさんの居室に鍵かぎをかけ,居室の中で過ごしてもらう。
2
無断外出がたくさんの人に迷惑がかかることを伝え,反省を促す。
3
Jさんの 1 日の生活リズムを再確認する。
4
グループホームの利用をやめるように勧める。
5
今後,出かけるときは,職員に声をかけるように伝える。
解説

昼夜のリズムができているかの確認は、認知症を悪化させないためにも大切なことである。Jさんの1日の生活リズムを再確認することで、徘徊に繋がる要因がわかり、事前の対応が可能になるといえる。