〔事 例〕Jさん(80 歳,女性)は 3 年前にレビー小|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 113 : 
〔事 例〕Jさん(80 歳,女性)は 3 年前にレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断され,要介護 3 と認定された。次第に徘はいかい徊することが多くなって,夫(88 歳)が介護することは難しくなり,現在は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用している。Jさんは,「先生が怖い顔をしてあっちから歩いてくる」など,実際にはないことを口にしていた。Jさんはグループホームから出て行き,Vコンビニエンスストアで発見されたことが 1 回ある。家族の了解を得て,GPS追跡機をJさんの身に着けてもらうことにした。また,地域のネットワークを活用して,Jさんが発見されたVコンビニエンスストアの店員,地域の民生委員,自治会,老人クラブなどに呼びかけ,一人で歩いているJさんを見かけたときは,グループホームに連絡を入れてもらうようにした。一方で,介護福祉職は,Jさんが外出したいときには,付き添って外出していた。地域の住民から,「Jさんに似た人をW橋のそばで見かけました」と連絡が入った。W橋はVコンビニエンスストアから 2 km ほど離れている。JさんのGPS追跡機が居室で見つかったが,Jさんの姿はグループホーム内に見当たらなかった。この時点で,介護福祉職がとるべき対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
1
グループホームで帰ってくるのを待つ。
2
休暇中の職員全員に出勤してもらう。
3
地域のネットワークに協力を依頼する。
4
Jさん宅に探しに行く。
5
VコンビニエンスストアでJさんが来るのを待つ。
解説

徘徊は、迅速かつ適切な対応により、一刻もはやく発見しなければ、生命にもかかわる問題である。グループホームは小規模の施設で職員数も少ないことを考えると、迅速に発見するため地域のネットワークに協力を依頼することが最も適切といえる。