K さん(65歳)は,夫(70歳)と二人暮らしをしていた|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 112 : 
K さん(65歳)は,夫(70歳)と二人暮らしをしていた。 K さんは骨粗鬆症(osteoporosis)と診断を受けていたが,最近,約束していたことを忘れるなどの記憶力の低下や人格の変化がみられるようになり,前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)と診断され,要介護認定で要介護3 となった。夫は体調を崩して,近所の病院に入院することになった。夫が介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談して, Kさんは,夫の入院する病院に併設されている施設に入所した。この施設は,看護,医学的管理の下に介護や機能訓練などを実施してぃる。Kさんは施設入所後,介護職の問いかけに返事をしなかったり,急に服を脱ぎだすなどの行動を繰り返した。日常生活では,すべての動作に見守りと声かけが必要な状態であった。 Kさんが自室で急に服を脱ぎだしたときの介護職の対応として,次の記述の中から最も適切なものを 1つ選びなさい。
1
服を脱いでいる行動を止める。
2
服を脱がないように説得する。
3
服を脱ぐのは,恥ずかしいことだと伝える。
4
落ち着くまで見守る。
5
服を脱いでいる行動を無視する。
解説

行動・心理症状を柔軟に受け止め、自尊心を傷つけずに精神安定を図ることが認知症ケアの基本である。Kさんが落ち着くまで見守るという対応が適切といえる。