Fさん(55歳,男性)は,1年前に筋萎縮性側索硬化症(a|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 91 : 
Fさん(55歳,男性)は,1年前に筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis: AL S)と診断された。以前よりも,両上下肢の筋力低下が進み,日常生活にも介助が必要となってきた。現在は,壁を伝いながら,妻の介助でどうにか歩行は可能である。からだを起こすと血圧が低くなり呼吸が苦しくなるため,「何もしたくない」と自宅の中だけで過ごすことが多い。介護職の対応として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
1
血圧低下を治療する。
2
妻に病状の進行を説明する。
3
人工呼吸器の装着を促す。
4
安楽な体位を工夫する。
5
運動・体操を指導する。
解説

血圧低下を治療するのは医師の役割であり、病状の進行を説明するのは、医師または看護師の役割である。人工呼吸器を含め、全身状態の確認も医師の役割である。運動、体操を指導するのは、機能訓練にかかわる作業療法士や理学療法士の役割であるため適切ではない。介護職の対応としては、医師職と提携を図りながら安楽な体位を工夫することが適切である。