S さん(65歳,女性)は,介護老人保健施設に入所してい|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 66 : 
S さん(65歳,女性)は,介護老人保健施設に入所している。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症として,右片麻痺があり,認知症(dementia)がある。普段の体温は36度,血圧は 140/80mmHg程度で安定している。認知症(dementia)の症状に波があり,良い時と悪い時がはっきりしている。ろれつが回らず言葉がはっきりしない,ちょっとしたことで泣いたり,急に怒りだしたりするときもある。上着は自分で着ることができるが,ズボンの上げ下げに時間がかかる。トイレに行きたいとたびたび訴えるが,間に合わずに漏らしてしまうこともある。膀胱・尿道に疾患や障害はない。便秘のため座薬が処方されているが,本人は嫌がっている。また,下着が汚れることを気にして,水分をあまりとろうとしない。介護目標として,「便秘が改善する」ことを掲げた。Sさんに関する情報の解釈として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
1
着衣失行がある。
2
構音障害がある。
3
更年期障害(Climacteric disturbance)がある。
4
体温調節機能障害がある。
5
パーソナリティ障害(personality disorder)がある。
解説

Sさんは脳梗塞により発生構音器官の筋肉、神経の病変によって正常な構音ができず「ろれつが回らず言葉がはっきりしない」状態であると考えられるため、構音障害と解釈できる。