Gさん(50歳,女性)は,母親H さん(80歳)と二人暮|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 39 : 
Gさん(50歳,女性)は,母親H さん(80歳)と二人暮らしである。 H さんは5年前に認知症(dementia)と診断され,通所介護(デイサービス)を利用している。 G さんの兄は, Gさん宅から車で1時間の場所に住んでいるが,仕事が忙しいという理由でHさんの介護は行っていない。この 1週間, Hさんは深夜に家の中を歩き回り,ドアを叩くので, Gさんは眠ることができない。次の記述は,通所介護(デイサービス)の介護職とGさんの会話である。介護職:「Hさんは,今日,デイサービスで眠そうで,寝て過ごすことが多かったです」Gさん:「それで,母を起こしてくれましたか」介護職:「起こしましたが,すぐ寝てしまいました」Gさん:「デイサービスを利用しているのだから,昼間は眠らないようにしてくれないと,私が困ります。母から夜に何度も起こされるので私は眠れません。兄は,私が介護で大変なことを少しもわかってくれない。皆さんも私の大変さをわかってくれないのですね」 Gさんの訴えに対する介護職のかかわり方として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1
Gさんの話に反論せず,黙って聴く。
2
Gさんの考えに同意して,兄を非難する。
3
Gさんが頑張っていることを認め,さらに努力するように伝える。
4
Gさんの介護の大変さからくる感情に共感し,そのことを伝える。
5
Gさんがどのように大変なのかを質問し,不満の内容を特定する。
解説

家族との信頼関係を築いていくためには、家族の話をよく聞くこと、よして家族の苦労をねぎらい、大変であるという思いに共感し、否定せずに受け止めていくという姿勢をもつことが大切である。大変さからくる感情に共感し、気持ちを受け止めたことを伝えることにより、相手は、自分を理解してもらえたと安心する。