Fさん(80歳,女性)は,2週間前に,リハビリテーション|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 36 : 
Fさん(80歳,女性)は,2週間前に,リハビリテーション病院から介護老人保健施設に入所した。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症のため,構音障害と嚥下障害がある。また,よだれが流れて衣服が濡れてしまうことが多い。食事は,とろみをつけた刻み食を1人で摂取できるが,むせることが多い。介護職がFさんに,「何を食べたいですか」と尋ねると,「おいうをあえあい」(「お肉を食べたい」の意味)という不明瞭な発話が返ってきた。Fさんが「おいうをあえあい」と話した時の介護職の対応として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
1
「正確に言い直してください」と促す。
2
「 おにく」と自分が聞き取れた通りに繰り返す。
3
「口の体操をしましょう」と促す。
4
「よだれを拭いてください」とタオルを渡す。
5
「言いたいことをすべて書いてください」と言う。
解説

構音障害は、言語の表出にかかわる各発語器官の運動障害により、声が出にくい、正しい発音がしにくいなどの発語障害がみられることをいう。構音障害をもつ人は、自分の言葉が相手に正しく伝わっているのか不安に感じるため、聞き取れたとおりに発音し、互いに内容が正しく伝わっていることがを確認しながら、会話を進めることが望ましい。