運動性失語症とは、自発的に話すことが困難な言語の障害であるが、聞いて理解する力は比較的保たれている。かな文字は、書くことも読むことも難しい場合が多く、筆談する際は、意味が直接伝わる漢字の単語を使って要点を伝えるほうが理解しやすい。機器の使用を促す前に、その人らしいコミュニケーションが可能になる生活環境を整えることが大事である。重度の運動性失語症のある人には、答えやすさを優先にして、二者択一の問いかけや「はい」「いいえ」で答えられるクローズド・クエスチョンがよく用いられる。絵や写真など視覚化された情報を理解する力は維持されていることが多いため、視覚化された情報を活用することは有効であるので3が適切である。