Hさん(80歳,男性)は,娘には老後の心配をかけたくない|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 110 : 
Hさん(80歳,男性)は,娘には老後の心配をかけたくないと考えて,2年前に夫婦で軽費老人ホームに入所した。物静かな性格で賑やかな場所は苦手である。身の回りのことは自分でできる。10年前に糖尿病(diabetes mellitus)にかかり,毎日,朝食前に自分でインスリン注射をしている。半年前,妻が突然亡くなった。妻がいるころは,妻と一緒に散歩をしたり,妻が食事にも気を配ってくれていたので血糖値は安定していた。妻の死後は自己注射を介護職が見守っている。さらに2か月後の定期受診のときに,医師はHさんに「血糖値が高くなってきているので注意してください」と指導し,同行した介護職には「合併症に気をつけて観察してください」と言った。Hさんの日常生活の中で,合併症の早期発見のために,介護職が観察すべき視点として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
1
小刻み歩行の有無
2
視力の低下の有無
3
不眠の有無
4
漠覚の低下の有無
5
聴力の低下の有無
解説

糖尿病の合併症として、白内障のによる視力の低下が発症することがある。特に糖尿病を起因とする白内障は、発見が遅れると視力の回復が困難になることがあるので、介護職が観察すべきこととして適切である。