前立腺肥大症(prostatic hypertrophy|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 54 : 
前立腺肥大症(prostatic hypertrophy)で留置カテーテルを使用している軽度の認知症(dementia)の人への対応として,適切なものを 1つ選びなさい。
1
蓄尿袋を腰より高い位置に固定する。
2
尿量が減少するように,日中の水分摂取量を控えるよう促す。
3
尿を観察するために,蓄尿袋のカバーは外したままにする。
4
留置カテーテルを抜く恐れがあるので,介護職の判断でミトン型の手袋を着ける。
5
陰茎を上向きにして,腹部に留置カテーテルを固定する。
解説

1 - × 蓄尿袋は、カテーテルから排出された尿を一時的にためておく袋である。高低差を付けてセットし流出をスムーズにするため腰よりも低い位置に置くことが大切である。

2 - × 尿量が減少すると尿路感染の誘因となるため、十分に水分をとり排尿を促すことが大切である。

3 - × プライバシーの配慮としてカバーを使用し、観察する都度カバーを外すことが適切である。

4 - × 軽度の認知症があり留置カテーテルの必要性が理解できず、自ら脱いてしまう危険性はあるにせよ、利用者にミトン型の手袋をかけての動きを不自由にすることは、身体拘束にあたるため適切ではない。

5 - ○ 男性の場合は陰茎を上向きにして、腹部に留置カテーテルを固定し、女性の場合は、太股の内側か、下腹部にテープで固定することが尿道を保護するために必要な方法である。