老人性掻痒症(pruritus senilis)がある人|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 52 : 
老人性掻痒症(pruritus senilis)がある人の入浴の介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1つ選びなさい。
1
硫黄を含む入浴剤を使う。
2
弱酸性の石鹸でからだを洗う。
3
かゆみのある部位は,ブラシでこする。
4
皮膚を乾燥させてから,保湿剤を塗布する。
5
着替えの下着は,厚めの羊毛素材にする。
解説

原因が分からずかゆみだけが起きる皮膚の病気を皮膚掻痒症といい、特にお年寄りに起きるものを老人性皮膚掻痒症という。入浴時には、皮膚と近い成分の弱酸性の石鹸の使用が望ましいため選択肢2が適切である。硫黄を含む入浴剤は、入浴後に皮膚の乾燥を助長させてしまうという特徴があるため適切ではなく、ブラシでこするという行為は、皮膚の表面を傷つけてしまう。皮膚を乾燥させないことが大事なので、入浴後は潤っているうちに保湿剤を塗布することが効果的である。羊毛素材の下着は、チクチクと肌を刺激してしまうので、綿や絹素材のものを使用することが好ましい。