Bさんの父親は認知症(dementia)があり,同じ話を|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 4 : 
Bさんの父親は認知症(dementia)があり,同じ話を繰り返す。 Bさんが,「同じ話を毎日聞いて疲れる。疲れるのは父親のせいだ。つらいです」と介護職に話した。このときの介護職の,感情の反射(reflection of feeling)を用いた返答として,適切なものを1つ選びなさい。
1
「どんなふうにつらいですか」
2
「つらい気持ちなのですね」
3
「うまくいっていないのですね」
4
「つらい気持ちは怒りみたいなものですね」
5
「あなたが話していることは,お父さんに対するつらさですね」
解説

1 - × コミュニケーションの技法として、選択肢は、「開かれた質問」の技法である。「はい」「いいえ」など簡単に答えられる質問を「閉じられた質問」というが、開かれた質問は、相手に自由に答えてもらいその人の問題や課題を探求し、内容を明確にすることができる。

2 - ○ 選択肢は、「感情の反射」の技法である。相手が言葉や非言語的表現で表した感情を、そのまま受け取り、言葉にして相手につたえることで、相手が自分の本当の気持ちに気づいていけるよう促すことができる。

3 - × 選択肢は「焦点化」の技法である。相手の話す内容を受け止め、曖昧な細部を明確にし、方向づけする質問である。

4 - × 選択肢は「感情の明確化」の技法である。相手の語りから感情を表現している部分に着目しながら、その感情の部分をとりまとめて返していく技法である。

5 - × 選択肢は「要約」の技法である。話の中にある重要な部分を繰り返し、短縮かつ具体化して返す技法である。