認知機能障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選び|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 65 : 
認知機能障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1
記憶障害では、初期から手続き記憶が障害される。
2
見当識障害では、人物の認識は障害されない。
3
失行では、洋服をうまく着られなくなる。
4
失認は、視覚や聴覚の障害が原因である。
5
実行機能の障害では、ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は障害されない。
解説

1 - × 手続き記憶は、自転車に乗れる、楽器を演奏できるなどかつて覚えた技量のことで、長期記憶に分類され、障害されにくい。

2 - × 人物の認識も障害される。

3 - ○ 失行とは、運動可能であるにもかかわらず、合目的な運動ができないことをいう。これは着衣失行である。

4 - × 失認は、視力、聴力、触力など一次的な知覚機能に障害はないのにもかかわらず、対象を把握できない認知障害のこと。脳の障害が原因である。

5 - × 実行機能の障害は、以前はできていた行動ができなくなったり善悪の判断ができなくなる状態。ADLに支障が出る。