高齢者の排尿障害に関する次の記述のうち,正しいものを 1|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 22 : 
高齢者の排尿障害に関する次の記述のうち,正しいものを 1つ選びなさい。
1
男性では尿路の通過障害が少ない。
2
女性では腹圧性尿失禁が多い。
3
切迫性尿失禁が少ない。
4
膀胱炎(cystitis)は,悪寒戦慄を伴う。
5
前立腺がん(prostatecancer)によるものは,減少している。
解説

1 - × 男性は尿道が長く、前立腺が肥大化し尿道を圧迫することが多くなるので通過障害は多い。

2 - ○ 女性は、出産の経験や加齢により骨盤低筋群が弱くなり、咳やくしゃみといった腹圧により尿が漏れてしまう腹圧性尿失禁が多くなる。

3 - × 切迫性尿失禁とは、強い尿意とともに尿が漏れてしまう尿失禁である。老化に伴い、排尿筋の収縮力減弱が原因である。

4 - × 膀胱炎は、頻尿、排尿痛、尿混濁が主症状であり、悪寒戦慄(発熱の際にみられる悪寒にふるえを伴うもの)は伴わない。

5 - × 男性高齢者のがんの代表で、前立腺に発生する上皮性の悪性腫瘍であり、著しく増加しつつある。