介護福祉士
Q 6 :
次の事例を読んで,問題119ついて答えなさい。\n【事例】Kさん(88歳,男性)は,妻(82歳)と二人暮らしであった。 5年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。1年ほど前から,会話がかみ合わなくなった。離れて暮らす一人息子のこともわからなくなり,「会社に行く」と外出して行方不明になることがあった。そのため,自宅での介護が困難で,半年前に認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居した。入居時は表情が険しく精神的に不安定で徘徊(はいかい)がたびたびみられた。しかし,事業所内で取り組んでいた回想法に参加すると,徘徊(はいかい)はみられなくなってきた。ある日の午後,「痛い,痛い」と繰り返しながら足を叩(たた)いて,床に座り込む様子が見られた。\n病院を受診した日の夜中にKさんが,「仕事に行かないと怒られる」と興奮した口調で部屋から出てきた。介護福祉職がKさんの不安な思いを受け止めると,入眠した。しかし,30分後に再び,「会社に行く」と興奮する様子が見られた。興奮しているKさんへの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
解説
Kさんは興奮しているため、抑圧的、否定的なことを言うのは不適切である。仕事をしていたときの話を聴くなどして落ち着きを取り戻してもらうような対応が適切である。