〔事 例〕Jさん(56 歳,男性)は,脳梗塞(cereb|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 39 : 
〔事 例〕Jさん(56 歳,男性)は,脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で,左片麻痺(ひだりかたまひ)と高次脳機能障害(higher brain dysfunction)があるために,障害者支援施設に入所して,車いすでの生活をしている。Jさんは,現在の施設に作業活動がないことを不満に思っていて,たびたび,妻に「職業訓練や収入を得ることが目的ではなく,のんびりと楽しみながら作業がしたい」と話している。妻はどうしたらよいのか分からず介護福祉職に相談した。介護福祉職は,Jさんが利用できるプログラムについて検討した。その結果,Jさんに合った創作的活動を取り入れたプログラムを実施することになった。Jさんは昼食の時に上着を汚したので,居室で着替えようとしていた。Jさんは,上着を手にしたまま,どうすればよいのか分からなくなった。このときのJさんへの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
1
着替えていないことを注意する。
2
着替えるまで待つ。
3
着替えができない理由を聞く。
4
着替えの動作のきっかけをつくる。
5
着替えの手順を細かく指示する。
解説

1 - × 注意することは着脱の完了に繫がらない。

2 - × 遂行機能障害は自発的に活動させることが難しい。

3 - × 適切ではない。

4 - ○ 自発的に行動を起こすことが難しいため、きっかけ作りは重要である。

5 - × 手順の説明は遂行機能障害の方にとって意味を成さない。