Lさん(80 歳)は,妻(75 歳)と二人暮らしである。|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 20 : 
Lさん(80 歳)は,妻(75 歳)と二人暮らしである。半年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こし,左片麻痺が残った。時間をかければ,着脱や洗面など,身の回りのことができる。現在,要介護1で,週1回訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けている。妻は,70歳ころから軽い心不全(heart failure)が繰り返し起きるため,屋内での生活が中心となっている。Lさんは,自分でできることは自分でやりたいと思っているが,妻は夫の世話は自分の役割と思って,Lさんが自分でできることでも世話をしてしまう。Lさんはお風呂が好きで,脳梗塞(cerebral infarction)を 起こす前は,毎日,湯船につかっていた。しかし,自宅の浴槽の縁が浴室の床から高く,妻の介助では,湯船につかることができないために,退院後はシャワ一を使用していた。Lさんは「在宅生活を続けながら,週1回でも湯船につかりたい」と訪問介護員(ホームヘルパー)に話している。 妻は,訪問介護員(ホームヘルパー)に「おとといの朝,夫が咳をしていたので病院に行き診察を受けましたが,医師から,熱もないし検査結果も心配はないと言われました。念のためべッドに寝かせていますが,自分で寝返りはしています」と話した。臥床を続けた場合に,最初に現れると予測される身体の状態として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
1
嚥下障害
2
寝たきり状態
3
筋力低下
4
心不全(heart failure)
5
褥瘡
解説

臥床を続けた場合最初に現れる身体状態は、筋力低下である。高齢者が1日臥床すると、筋力の1.5%~3%が低下するといわれている。