J さん(36歳,男性)は,6歳の時,大学病院で精神(発|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 13 : 
J さん(36歳,男性)は,6歳の時,大学病院で精神(発達)遅滞の判定を受け,療育手帳(重度)が交付された。両親はJさんに必要以上の世話をし,衣服の着脱も介助していた。しかし,両親が高齢になり家庭でJさんの介護が困難になったため,1週間前にJさんは障害者支援施設に入所した。言葉によるコミュニケーションは簡単な単語の理解ができる程度であり,生活全般に指示や見守りが必要である。たばこの吸殻を食べてしまう行為がみられ,吸殻を探して施設の近所まで出歩くなどの行動もみられた。対人関係をうまく築けないようで,なれない人たちの中に入ると,上肢を噛むなどの自傷行為が現れることも分かってきた。入所当日, Jさんが初めて衣服を着替える時に,介護職が行う支援として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
1
Jさんが自分でできるまで待つ。
2
衣服の前後・表裏に印をつける。
3
Jさんの着る順番に衣服を並べておく。
4
Jさんが着てから,間違いを訂正する。
5
Jさんが着られなくなると,そのたびに支援をする。
解説

何から何まで手を貸すのではなくできること、無理なことを見極めることが大事である。Jさんの着替えを見守り、声掛けをしながら支援してくことが今後の施設生活の中で、自立していく手助けとなる。